心臓がドキドキしたり、逆に、脈拍が遅くなって血圧が下がったり。食欲が増したり、食欲がなくなったり。
便秘したり、下痢したり。汗が急に出たり、過呼吸になったりしやすいのです。
こういうことが起こったときには、どうしたらいいでしょうか。
「何だかダルい」というときは、副交感神経優位になっていて、交感神経があまりはたらいていない状態です。
対策としては歩くなど、軽い運動をしたり、熱めのお風呂に入って、交感神経を刺激すればいい。
逆にドキドキ、イライラの交感神経が緊張状態のときは、少しぬるめのお風呂にゆっくり入るとか、音楽を聴いたり、自分の好きなことや趣味に取り組む。
こういうことでリラックス状態をつくり出したらいいでしょう。 自律神経の神経細胞に必要な栄養素はビタミン類とカルシウムです。
ビタミン類はアリウム属の野菜であるネギ・ニラ・ニンニク・タマネギ・ラッキョウに入っています。
春には特にこれらを多めに摂る。小麦・胚芽にも入っているので黒パンや胚芽米をしっかり摂るのもいいでしょう。
カルシウムは小魚やエビ・イカ・タコ・カイ・カキなどの魚介類、黒砂糖、海草類、チーズ、また、自然塩にも入っています。
季節の変わり目で気分が落ち込んだり、精神的に落ち着かないときには、生姜とシソの葉が入った半夏厚朴湯という漢方薬が効果的。
漢方では生姜とシソの葉が昔から「気を開く」「抑うつ状態をとる」といわれています。
生姜やシソの葉を摂ることは春先の精神的な不調には効果的です。
生姜紅茶や、シソの葉を入れた味噌汁、シソの葉の天ぷらもいいでしょう。
梅干しでもシソの葉をいっしょに摂ることができます。
春は季節の変わり目とともに体調の変わり目であることから、さまざまな不調が起こりやすい時期。
このことを頭に入れて、何か症状が起こっても「春のひとつの現象だ」ぐらいに気楽にとらえるのも大切なことです。